突如現れた幽霊

幽霊「ひゅーどろどろどろ。……怖いですか?」

男「うん、怖い」

幽霊「あまりそう見えないんですけど」

男「うーん。でも、怖いよ?」

幽霊「そですか。ならいいんです」

男「気がついたら知らない人が家にいるなんて、恐怖以外の何物でもないよ」

幽霊「そっちの意味で怖いんですか」

男「だって、寝てたらなんか知らない女の子が枕元にいるんだもの。そりゃ怖いよ」

幽霊「幽霊ですから、枕元に現れます」

男「なるほど、それが仕事だからなあ」

幽霊「いえ、別に対価をもらってるわけじゃないので、正確には仕事じゃないです」

男「じゃあ、なんで怖がらせるの?」

幽霊「……趣味?」

男「悪趣味だなあ」

幽霊「…………」ションボリ

男「悪いことをした気がした」

幽霊「悲しいです」ションボリ

男「ごめんね?」

幽霊「ダメです。許しません。呪い殺します」

男「困るなあ」

幽霊「幽霊ですからしょうがないんです。諦めてください」

男「なるほど、呪うのも仕事だから仕方ないか」

幽霊「いえ、対価がないので仕事じゃないです」

男「じゃあ、やっぱ趣味で呪うのか。悪趣味だな!」

幽霊「…………」ションボリ

男「この幽霊は打たれ弱すぎる」

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